『放射能測定をもっと身近に!』現在行われている放射能の測定は、専門員により行われています。
しかし、昨今、日本の会社による技術革新により非破壊式で、誰でも簡単に測定できるようになりました。
見えない敵ほど、怖いものはありません。『放射能測定をもっと身近に』放射能を見える化します。
また、土や肥料の放射能測定が身近になることにより、農地除染のスピードも格段と向上します。非破壊式の放射能測定器は、農産物・農地測定を身近にします。
概要
非破壊式放射能測定器導入応援募金 ご協力お願いします!
すべての野菜・果物・加工品を検査してから販売している当ショップですが、その検査には毎回1kgの検体を細かく刻む必要があります。
「刻む」ということは「商品にはならない」ということです。
少量しか採れなかった野菜の場合、検査をしても販売できる収量がない時は検査ができず、商品にもできないということもあります。また、葉物野菜など、かさのある軽い野菜は1kgともなるとかなりの量をみじん切りにしなくてはなりません。
刻む作業、測定する時間も合わせると、一つの検体につき1時間以上かかることもあります。
そして、検査を終えた野菜たちは、もったいなくても処分しなくてはなりません。
このような作業を少しでも減らし、食べものを捨てなくてもいいよう、検体を刻まなくてもいい放射能測定器が市販され始めました。
引き出し部分に検体をそのまま入れられるので、測定した野菜もそのまま食べることができます。
これにより少量多品種の農産物も販売しやすくなり、測定も手軽に行うことができます。
現在は福島県南相馬の道の駅などに導入され、お客さん自身が自分の買う商品を測定していくそうです。
県内各地の20以上の農家等が集まる「二本松農園」ネットショップとして、より効率よく測定ができ、お客様にご紹介できる商品ももっと増やしたいという想いがあります。
なお、放射能測定器は1台数百万円と、一農家には手の届かない大変高価なものです。
しかしなんとかこの想いを叶えたく、皆様へご協力をお願い致しました。
二本松農園は今年、放射能のこと、野菜のこと、より皆さまの理解が深まるような農園「スタディファーム」をめざしています。ご協力どうぞよろしくお願い申し上げます。
二本松農園のネットショップ「里山ガーデンファーム」 より抜粋
実績
福島県の野菜や果物、現状と放射能対策
震災から2年半がすぎようとしています。全国の皆様の応援をいただき、福島県の野菜や果物の販売は、徐々に回復しつつありますが、まだ、震災前の状況に戻っているとは言えません。毎月お届けの「ふくしま新ブランド」のお客様などから、「福島県農業の今の状況や、どのように放射能対策を行っているか知りたい」とのお声をいただきましたので、まとめてみました。
■ 福島県産農産物の放射能の状況
各農家では、その野菜が出た時点、たとえば「きゅうり」であれば、今年、最初に収穫された時点で必ず放射能の測定を行います。各農家は測定機械は普通持っていませんので、農協や市役所、あるいは民間の会社等にお願いして測定してもらいます。
この場合、その測定機がどのくらいの測定する能力を持っているかが・・気になるところですが、福島県内で広く使われている「シンチレーション」型と呼ばれているものでは、野菜1kgあたり「約10ベクレル以下」が多いです。現在、食品の法律的な基準は100ベクレルですので、これらの機械は、その10分の1以下まで測れるということになります。これを「検出限界値」と言います。
福島県産の野菜や果物を見ますと、福島第一原発事故の直後、2011年の冬頃までは、たとえば、果物は30ベクレル程度検出されたものがありましたが、その後、各農家が徹底した除染を行った結果、今は、ほとんど放射能が検出されることはなくなりました。
米については、実は、ほとんど検出されないのですが、ごくまれに山間の水田などで検出される事があり、これがセンセーショナルに報道されるものですから、あたかも福島県の米全体が危ないようなイメージになりがちですが、実は、昨年、福島県産の米の全袋について検査した結果、その99.8%が25ベクレル未満だったのです。
このように、今、福島県産の野菜・果物・米からは放射能は、ほとんど検出されていないのですが、逆に残念ながら作物の性質によって、検出されているものも実はあります。それは、ワラビ、タケノコ、野生のキノコなどの山菜系、柿、キュウイフルーツ、大豆などです。これらは地域によって出荷停止になっている場合や、大豆などは、出荷停止にはなっていませんが、30ベクレル程度出る場合が多いのです。これらの原因は、山が汚染されていることや、作物自体の吸収に関する性質的なものと言われていますが、原因などは調査中です。いずれにしても、出荷停止になっている作物を出さないのは当然ですが、収穫された作物をちゃんと放射能を測定し、基準値以下であっても、その数値を消費者の皆様に提示してご理解を得てからご購入いただくというのが大切ということになります。
■ 二本松農園の取組
具体的に、二本松農園ではどのように放射能管理を行っているかについて見てみると分かりやすいと思います。もちろん、野菜類は、出荷前に必ず放射能測定を行います。測定機関としては、NPO法人福島県有機農業ネットワーク、農民連、農協などの機関ですが、最近、二本松農園の中に「野菜を切り刻まなくて、そのまま、放射能を測定できる機械が欲しい。」とネットで呼びかけたところ、全国から募金をいただき、この機械を導入することができました。この機械は230万円ほどするのですが、募金で60万円ほど集まりましたので、これを頭金に、業者のご好意で「デモ機」を入れていただきました。今は、この機械を使って、頻繁に検査を行うことができるようになりました。
たとえば、今回、早場米「五百川」を収穫しましたが、この米を全袋ごとに検査を実施しました。この測定機の検出限界は10ベクレル、測定時間は15分です。この結果、五百川からは放射能は検出されませんでしたので、安心してお客様にお届けすることができるのです。今回、8月お届けのセット野菜「ふくしま新ブランド」の中にこの五百川を入れさせていただきました。
震災から2年半を迎える中で、このように福島県農業は、出荷する農産物に関する放射能測定体制は、ほぼ整備された、と言えると思います。また、私たち、福島県農業者も放射能が出やすい農産物の傾向も分かってきました。
しかし、第一原発から放射能が海に流出している現状など、まだまだ、福島県=放射能のイメージがふっしょくされたものではなく、福島県産農産物が流通しにくい状況、いわゆる「風評被害」は続いていると言わざるをえません。このような中でも、地道に放射能を測り続け、なおかつ、農薬や化学肥料にも配慮し、なにより、「新鮮でおいしい」農産物を今後も、つくり続けてまいります。30年後、「福島県の農産物は、世界でいちばん安全でおいしい」と言っていただけるようになるのが夢です。
今後とも、福島県農産物への応援よろしくお願いします。
二本松農園ブログ より抜粋
現場の声
農産品をそのまま測定できるようになりました。
ちゃんと試験途中の事も説明していただき、私は、納得したので、ぜひ、この放射能測定機が欲しいと思った。しかし、価格は230万円するとのこと。とても農園には、そのような余裕はない。私は、ネットでその状況を説明し、「切り刻まなくても良い放射能測定機導入のための募金」をアップした。Sスタッフは、切り刻んで測定する事がいかに大変で、もったいなく悲しい事かと説明する写真や説明もネットに載せた。すると、会員のご理解を得、1ケ月ほどで約70万円の募金が集まった。これを頭金に、S社長にお願いして、切り刻まなくても良い放射能測定機を農園に導入する事ができた。
募金・寄付のお願い
皆さまからのご協力が2300口分、合計で230万円になりますと測定器に手が届きます。
購入に至った際は、ご協力頂けた方にご報告をさせて頂きます。
★★2013年8月、募金いただきました60万円を頭金に、業者のご好意により当該放射能測定器のデモ機を導入することができました。その内容はブログで詳しく説明しております。引き続き本導入に向け、募金のご協力をお願いいたします。
二本松農園のネットショップ「里山ガーデンファーム」に「放射能測定器購入応援募金」の商品を用意しましたので、それを利用して募金をお願いします。
1口千円から、クレジット決済、コンビニ決済が可能です。